投稿時間:01/06/01(Fri) 16:23
投稿者名:黒猫
Eメール:qanda@kdent.net
URL :http://www.kdent.net/qanda/index.htm
タイトル:Re: 保険内と外の差について教えて下さい。
>>「保険内では土台の部分の治療も違ってくるので、あとあと大変な事になる。」
と、このままの言葉を歯科医が言ったのでしょうか?
もしそうなら、同業者として大変恥ずかしい事で、憤りを感じます。
貴殿の事情が許すなら、転院をお勧めします。
歯の土台の中(歯の根)の治療は、保険内、外、基本的に変わりません。
ですから、「大変な事になる」と言う事はありません。
土台に使う金属は保険内、外で違います。歯軋りや噛み締めが強い場合、
保険の範囲内の土台ですと、破折の危険性が高くなると思われます。
その上に入れるブリッジは、保険内、外で耐用年数は殆んど変わりません。
保険外ですと、銀色ではなく白い歯を選ぶ事も出来ますし、硬さが理想的な
金を選ぶ事も出来ます。
歯軋りや噛み締めが強いなら、金の方が良いかと思います。
以上のように、破折の危険性を除外すれば、耐用年数は殆んど変わりません。
ただし、その期間は審美性や感触等、保険外のものの方が、保険適用の
ものよりも、快適であることは間違い有りません。
経済的に可能であるなら、「大変な事になる」という脅しのような
理由ではなく、保険外の良い材料の物をお奨めします。
他のスレッドでも書きましたが、先進国の標準的な治療は日本では全て
保険外の治療になります。
日本の健康保険制度は、その財源の関係上、先進国の標準とはかけ離れた
代用品をもって行われています。
もちろん我々歯科医は材料が代用品であっても、処置に手を抜く事は
ありませんが、材料の差は技術ではカバーしきれません。
経済的に許されるなら、良い材料の物を入れる事をお奨めします。
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- ★ - 保険内と外の差について教えて下... - のりこ 01/06/01(Fri) 15:09 No.366
- Re: 保険内と外の差について教え... - 黒猫 01/06/01(Fri) 16:23 No.368
- またもや・・・・? - ito 01/06/04(Mon) 00:05 No.370