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投稿時間:01/07/25(Wed) 12:14
投稿者名:黒猫
Eメール:qanda@kdent.net
URL :http://www.kdent.net/qanda/index.htm
タイトル:Re: ありがとうございまず

間に口を挟ませて頂きます。
私は矯正医ではなく、一般歯科医なので、貴殿の質問の後半のみに答えさせて
頂くことに致します。

> 医学と歯学の融合の件についてですが
> 本当にどうにかならないものですかね。。
> これだけ医学が進歩してるのに、
> 何故、誰も立ち上がろうとしないのでしょう。。
> 厚生省もなにしてるのかなぁ。。
> 実際、そのような観点から医療を捉えている先生が
> 教育の現場の先頭にたって、現状を打破してもらいたいと
> 切に願うばかりの今日この頃です。

No.511 の書き込みでも書いてありましたが、涼子さんは誤解なさっていらっしゃる
みたいですね。
歯科医は全身疾患に対して、常に気を使っています。
また、歯科治療上考慮すべき医学の教育もカリキュラムの中で学んでいますし、
日々の臨床で遭遇する患者さんの疾患に対して、常に勉強しています。

医科と歯科の分離は、ライセンス上の問題だけであり、アメリカ等に倣って
制定されたものだと認識しています。
(日本にも医科、歯科、両方のダブルライセンスの先生も数名いらっしゃる
と聞いております)
ドイツなどは、医科のライセンスを取得した後に、次のステップとして歯科の
ライセンスを取り歯科医となる、という方法を採っています。
一見、理想的に思えますが、歯科医1人を生み出すまでの費用がかさみますので、
当然、治療費の高騰、という形で患者さんに跳ね返ってきます。
国の制度の問題ですが、どちらが良いんでしょう?

余談ですが、日本の医療費は高い、と一般に思われていますが、健康保険や生命保険の
関係から日本人は病院好き、入院好きになってしまって全体の医療費は高く
なっていますが、「一つの処置」の価格は他の先進国と比べて格段に安いんです。
例えば「歯の神経(歯髄)を取る」(抜髄)という処置の価格は、アメリカ等
に比べて、5分の1〜10分の1程度です。

本題にもどします。
医療が高度化していく中、ライセンス上既に分離している歯科のことよりも
医科のライセンスの分離を考えた方が良いと思います。
例を挙げると、産科と脳外科のライセンスが同じ、という方が問題じゃありませんか?
もちろん、歯科と同じように、まずは広く浅く学んだ上に、選択した分野に
ついて深く学ぶのです。
その上で、現在よりもさらに分業をすすめていく方が、変にオールマイティー
の医師を作るよりも合理的だと考えます。

如何でしょう?


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- 矯正中の噛み合わせの確保について - 涼子 01/07/22(Sun) 12:39 No.510

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