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投稿時間:01/06/29(Fri) 16:34
投稿者名:黒猫
Eメール:qanda@kdent.net
URL :http://www.kdent.net/qanda/index.htm
タイトル:Re: 差し歯の色について

こんにちは、黒猫と申します。

保険外の前歯の治療で、8万円を越えるとなるとセラミック材のもの
だと思われます。
同じセラミックと言ってもかなり広範囲の材質があり、歯科で使われる
それは、磁器に近いと思って頂いて宜しいかと思います。
(いわゆる瀬戸物ですね)

色調、質感などを再現するには、同じ組成の材料を使うのがベストなの
ですが、現在の技術では歯牙の材質(エナメル質)と同じ組成の材料で
適合性の高い物を作ることができません。
そこで、比較的色の再現性に優れた磁器を使用しています。
同じ組成では無いせいで、光の波長の違いに対して同じようには見えない
のです。
例えば蛍光灯の光に当てて見て同じ色に見える2つを、白熱灯の光に
当てて見ると微妙に違って見えます。その逆も同じです。
そこで、ある程度の妥協点の色を探すわけです。
通常は自然光(太陽光)の下で同じに見えるように色を選択します。
その場合、蛍光灯や白熱灯の下では、微妙に色が違う事になります。
この色の違いが目立つか目立たないかは、元の歯の色(隣の歯の色)
によって違ってきます。
あくまで想像ですが、今回、貴殿が自宅に帰って見たら色が違うと
感じられたのは、このことが原因だと思います。

歯をクリーニングして色の違いが如実に出てしまったので、再製する
ようですが、最初の状態に戻るだけで、どの波長の光の下でも、同じ
ように見える物ではないことは、御承知置き下さい。
材料を変えることにより、色の違いが少なくなる事はありますが、
違いが無い、と言う事ではありません。

貴殿の通われている歯科医院の先生は、客観的に見ても良心的だと
思います。
いままで書いた内容で、色の違いが歯科医師の「技術的な失敗」では
無い事がお分かり頂けたと思います。ただし、歯科医師に一つ欠けて
いたとすれば、「色調を100%再現する事は出来ません」と貴殿に
伝えることを怠ったと言う事でしょう。

前回も歯科医師は、貴殿の歯の色に近似させることに全力投球された
事でしょうし、今回もそうされるでしょう。
貴殿が納得のいく色になる事を祈っております。


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- 差し歯の色について - KAZUMI 01/06/27(Wed) 22:54 No.428

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