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一 括 講 読

投稿時間:01/04/05(Thu) 17:27
投稿者名:gakochan
Eメール:VGA01077@nifty.ne.jp
URL :
タイトル:不こう合が原因で本当に歩行障害になるのでしょうか?
噛み合せ異常で本当に歩行困難になるものでしょうか?


 噛み合せが原因で全身痛、歩行障害になった方、その治療に当たられた医師の方,どの様な症状が出るのか詳しく教えて下さい。

 構造医学の処置?後、ひきつれや痛みが徐々に全身に広がり、歯科なのか整形外科なのか、偶然他の病気の発生なのか解らず困っております。時には立つ事さえ出来ない程の激痛発作を伴う歩行障害をおして歯科大に行く前に、自分の症状が本当に該当するのか知りたいのです。実体験やアドバイスよろしくご協力下さいます様お願いいたします。

 3年程前より時々左顎から耳、頬、肩に鈍痛。
横向きで埋もれている親知らずが原因と思いA歯科医院に。噛み合せと骨盤の関係を解かれ、歪みを治し免疫力を高めるための痛くも何とも無い体操だから気楽に受けてと構造医学を薦められた1999年7月。
TV(たぶんたけしの万物創世紀、違ったら番組担当者さんごめんなさい)でそのような話を見聞きしたことがあったのと、地元にご家族とお住まいで開業し、丁寧な対応と熱心な治療が評判のA先生のご紹介だからと信頼して体操指導を受ける事に。
しかし体操や口内治療は無く,整体のような処置を顎、首、背中、骨盤に受け、その夜から激しい水様下痢や顎の激痛化、首の痛みが始まる。
その後唯一口内治療、右上4番の義歯を削った(顎先を下からゲンコツで叩いて最初に当たった箇所をどんどん削るという変わった治療?)後、左4、5、番辺りが就寝中にガツンと当たりあまりの痛みで目覚めたり、骨盤に痛みが走る様になり、構造医学をお断りしスプリント治療になったが、痛みは増すばかり、頬が痙攣したり開口1cmになり、10分程度の歩行で両下肢がひきつれたり痛んだりと毎日大変苦しい思いをしております。

 偶然その日から他の病気が発生した可能性を考え、内科や整形外科(大学病院では婦人科や診療内科にも紹介されたが、特に問題も無く、更年期障害でも無い、整形外科の範囲ではとの事)等受診しましたが、原因が判らず、歯医者に整体を受ける方が悪い、痛みと戦うことを止めてあきらめなさいとまで言われ医師に見捨てられたと感じました。

 A院長は、福島の整体を紹介すると言ったり、骨盤と噛み合せの関係は学会で否定されたと説を翻したり、抜歯を暴力と勘違いし心因性の痛みをもった子供の例が掲載された本を開き、黙って指さしたり・・・歩行障害になって、大学病院でも原因がわからず治す手だてが見つからないと連絡すると、最初から顎関節症と解っていた、噛み合せのせいだから歯科大学へとの事。
一人で通院出来るか不安ですし、数々の不快な対応を受け医療不信に陥り、歯科大へ言ってもまた嫌な思いをするだけではと疑心暗鬼です。本当に噛み合せが原因でしょうか? 何処へ行けば治療を受けられるのでしょうか(埼玉、東京)。宜しくアドバイスお願いします。

現状
 起床時ほとんど痛み無し
 会話、食事、歩行等の運動で痛みが強くなり、夕食の支度が辛い。
 主な痛み(筋痛)
  1 左半身の鈍痛、時々左骨盤周辺に激痛
     左顎ー首ー胸、肩甲骨ー骨盤ー下肢、 
  2 ほぼ中央から左右対称のひきつれ感、しびれ、熱感、痛み
     後頚部ー腕ー背中ー仙腸関節ー両下肢 
 
 毎日噛み合せ不安定
   頻繁に左4、5番が強く当たる 左噛みは痛みで不可。
 デパスを飲むと痛みの鋭さが和らぎ10の痛みが7ー6くらいになった感じ 仰向け寝で安静にしていると楽になる
 めまい、耳鳴り,動悸等は無し。   
 2000年5月、東洋医学の治療を始める。
    歯をいじればいじる程痛みが激しくなったり、痛む箇所が移動するので、歯科治療やスプリントの使用を中断し、腰痛が落ち着いたら歯科治療を再開するつもりで漢方と鍼灸マッサージをうけています。
 東洋医学の治療開始2ヶ月程で痛いながらも4cm位開口出来る様になり、半年程で普通食が摂れるようになったが、現在も食事や会話の後はかなり下顎が痛む。まだ足腰の痛みで家事に支障をきたす状態(時折激痛発作)で現在に至っております。

投稿時間:01/04/06(Fri) 22:57
投稿者名:黒猫
Eメール:kei@kdent.net
URL :
タイトル:Re: 不こう合が原因で本当に歩行障害になるのでしょうか?
結論から申し上げますと、恐れないで歯科大学の付属病院に行かれて下さい。
 
まず、新しい学説がどのように確立されていくかをご説明します。
 
第一段階  ある先生、または先生たちが新しい理論、治療方法を発見、発明し、
      それを学会や雑誌(医学誌)で発表します。
第二段階  その理論や方法を肯定派、否定派共に実験等を行い、検証します。
第三段階  第二段階で有効と認められれば臨床に応用され始めます。
第四段階  臨床では、何らかの不具合が出てきますので、改良、改善が進みます。
第五段階  長期の臨床で問題点がほぼなくなった時点で、定説、通法となります。
 
第五段階に至るまでのどの時点でも否定される可能性があります。
最近は、よくテレビで新しい医療として色々取り上げられる事がありますが、
その大部分が、第二あるいは第三段階のものです。
既に一つの方法として認知されている「インプラント」でもまだ第四段階です。
つまり、確立されたものでは有りません。
 
先生が途中で翻したとお書きになっていますが、充分に考えられる事です。
ただ、それだけで先生に悪意があったとは思えません。

現在では咬合と全身の因果関係は否定されつつあるようですが、それもまだ
第三あるいは第四段階の話で、確立はしていません。

ただ、歯の痛みに関しては、咬合が大きく関与している可能性があります。
仮に心因性のものがあるとしたら、この歯の痛みを取り除くことによって
全身症状も徐々に快方に向かう可能性もあります。
また、咬合以外に原因があるかも知れません。
怖がらずに歯科大学の付属病院を訪れてみてください。

ちなみに、東京にある歯科大学は、東京医科歯科大、東京歯科大、日本歯科大
日本大学歯学部です。
埼玉では、明海大学歯学部です。

貴殿の症状が緩和されていくことを願います。

投稿時間:01/04/07(Sat) 12:02
投稿者名:gakochan
Eメール:VGA01077@nifty.ne.jp
URL :
タイトル:ありがとうございます
 ていねいな説明、本当にありがとうございます。

 2ー3年前噛み合せと全身の関係を扱ったTV番組、去年も同じテーマで放送、なんと人の例は無く犬の噛み合せをずらしたら歩けなくなったと大きく後退した内容で、4つ足と直立の人間を同列にして!、こんな番組さえ見なければ、体操だからと偽って勧める構造医学など最初から断っていたものを、歯科か整形かわからなくなる事も無かったのにと思いました。
 激痛になって約1年顎関節症や噛み合せに苦しむ人達のネット情報を見てきましたが、立てなくなった本人のコメントを一度も見た事が無く、歯科医に不信感をつのらせながら状況を観察してきました。
 最近<漱石の疼痛、カントの激痛>という本を読み、筋筋膜痛症候群の症状が似ていると思いました。仙腸関節から両下肢にかけての痛みが顎と関係あるか無しかは別として、左半身痛は左顎のどこかがトリガーになっているように思え、きちんと顎関節の検査をしていただこうと思います。
 痛みと戦って約2年、これ以上気持ちを持ち上げ続けるのもかなり辛くなってきましたので、黒猫先生のメッセージと復活した野茂の満面の笑みに背中をおしていただいて、歯科大へ行ってみます。一人歩きが恐いのですぐは無理ですが。


> 結論から申し上げますと、恐れないで歯科大学の付属病院に行かれて下さい。
>  
> まず、新しい学説がどのように確立されていくかをご説明します。
>  
> 第一段階  ある先生、または先生たちが新しい理論、治療方法を発見、発明し、
>       それを学会や雑誌(医学誌)で発表します。
> 第二段階  その理論や方法を肯定派、否定派共に実験等を行い、検証します。
> 第三段階  第二段階で有効と認められれば臨床に応用され始めます。
> 第四段階  臨床では、何らかの不具合が出てきますので、改良、改善が進みます。
> 第五段階  長期の臨床で問題点がほぼなくなった時点で、定説、通法となります。
>  
> 第五段階に至るまでのどの時点でも否定される可能性があります。
> 最近は、よくテレビで新しい医療として色々取り上げられる事がありますが、
> その大部分が、第二あるいは第三段階のものです。
> 既に一つの方法として認知されている「インプラント」でもまだ第四段階です。
> つまり、確立されたものでは有りません。
>  
> 先生が途中で翻したとお書きになっていますが、充分に考えられる事です。
> ただ、それだけで先生に悪意があったとは思えません。
>
> 現在では咬合と全身の因果関係は否定されつつあるようですが、それもまだ
> 第三あるいは第四段階の話で、確立はしていません。
>
> ただ、歯の痛みに関しては、咬合が大きく関与している可能性があります。
> 仮に心因性のものがあるとしたら、この歯の痛みを取り除くことによって
> 全身症状も徐々に快方に向かう可能性もあります。
> また、咬合以外に原因があるかも知れません。
> 怖がらずに歯科大学の付属病院を訪れてみてください。
>
> ちなみに、東京にある歯科大学は、東京医科歯科大、東京歯科大、日本歯科大
> 日本大学歯学部です。
> 埼玉では、明海大学歯学部です。
>
> 貴殿の症状が緩和されていくことを願います。



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