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一 括 講 読

投稿時間:03/12/22(Mon) 07:33
投稿者名:ツトム
Eメール:hattori.takatoshi@lab.ntt.co.jp
URL :
タイトル:一番奥の抜歯後の1本入れ歯
<症状>
 7番下左(下の一番奥の歯です。)を抜く事になり、その後の補填措置が必要となりました。
 補填の目的は7番下左と噛み合わせをなしている7番左上の歯が下に
落ちて来ないようにするためです。
<1本入れ歯の可否>
 この場合、7番下左の欠損箇所に1本だけ入れ歯を作るのは困難でしょうか。
 というのは、一番奥の場合、片方にしか入れ歯の留め金を引っかける部分がないため、入れ歯を入れるのは無理、あるいは難しいと言う話を聞いた事があるのです。
<入れ歯にする場合、歯全体に渡る装着具が必要?>
 又、1説によると片方の歯(6番下左)だけでは、入れ歯を支えきれ
ないため、下の歯全体に渡る装着具が必要になり、装着具をつけるため、下の歯を削らなければならなくなるとの事です。
 これは本当でしょうか。 

投稿時間:03/12/22(Mon) 11:15
投稿者名:黒猫
Eメール:qanda@kdent.net
URL :
タイトル:Re: 一番奥の抜歯後の1本入れ歯
こんにちは、黒猫と申します。

> <症状>
>  7番下左(下の一番奥の歯です。)を抜く事になり、その後の補填措置が必要となりました。
>  補填の目的は7番下左と噛み合わせをなしている7番左上の歯が下に
> 落ちて来ないようにするためです。
> <1本入れ歯の可否>
>  この場合、7番下左の欠損箇所に1本だけ入れ歯を作るのは困難でしょうか。

いいえ。
両隣に歯がある場合に比べると難しい症例となりますが、特別に困難であると言う
事はありません。

>  というのは、一番奥の場合、片方にしか入れ歯の留め金を引っかける部分がないため、入れ歯を入れるのは無理、あるいは難しいと言う話を聞いた事があるのです。

両隣に歯がある場合の義歯に比べて、やや不安定にはなります。

> <入れ歯にする場合、歯全体に渡る装着具が必要?>
>  又、1説によると片方の歯(6番下左)だけでは、入れ歯を支えきれ
> ないため、下の歯全体に渡る装着具が必要になり、装着具をつけるため、下の歯を削らなければならなくなるとの事です。
>  これは本当でしょうか。 

6番だけに装着具(保持装置といいます)を掛けると余りにも不安定な為、
最低でももう1本には掛けたほうが良いですね。
その場合、1本手前の5番に掛ける場合も有りますし、反対側の歯に掛ける
場合も有ります。
近くの歯に掛けたほうが、違和感は少なくなりますが、安定はやや悪くなります。
逆に、反対側の歯に掛けたほうが義歯の安定は良くなりますが、義歯の構造物が
前歯の裏側を通りますので、違和感が大きくなります。
又、あまり小さくすると、誤って飲み込んでしまう危険性もあります。

装着具が入るスペースが無ければ、スペースを作る為に歯を削る場合も
ありますが、その削る量は僅かです。

7番1本の欠損であれば、取り外し式の義歯の他に、固定式のものも可能ですし、
取り外しの義歯の装着具にも多種多様のものがあります。
それぞれの方法に、症例への適応、不適応、メリット、デメリット、
健康保険の適応、適応外がありますので、主治医と相談なさって下さい。

投稿時間:03/12/23(Tue) 09:41
投稿者名:ツトム
Eメール:hattori.takatoshi@lab.ntt.co.jp
URL :
タイトル:Re^2: 一番奥の抜歯後の1本入れ歯
 どうもご回答ありがとうございました。この件につき、次の点について
アドバイスいただけないでしょうか。
質問1.一番奥の一本義歯・追加質問
 あれから、担当の先生と相談したところ、先生からは
 「7番下左の欠損部分に1本義歯を入れる場合、義歯を安定させるため、下の歯全体に渡る装着具をつくり、7番下右(反対側の一番奥)にとめ具をかけることになる。
 そのためには、7番下右にとめ具を固定させるための削り・あるいは穴あけが必要になる。」
 という話を聞きました。やはり、一番奥の一本義歯では歯を安定させるため、削り・穴あけが必要になるのでしょうか。
 (隣接・再隣接2本にまたがる留め金による固定だとあまりに不安定で誤飲の危険があるそうです。)


質問2.上側かみ合わせの歯をつなげる方法について
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーー質問の前提事項ーーーーーー
 上記理由から、先生からは
「欠損部分は何も入れず、欠損部分(7番下左)とのかみ合わせの歯(7番左上の歯)を隣の歯(6番左上)と連結し、噛み合わせの歯の落下を防ぐ」 という方法を勧められています。
 かみ合わせ7番左上、6番左上の歯は最近、かぶせ物をしたため、2年間は上記連結作業を保険ではできないそうです。そこで、次の2つの方法を勧められています。
●方法1
 かみ合わせの歯の落下を防ぐ暫定措置として、上記2つの歯をとめ具で置く。2年間待って、金属を用いた連結作業を行う。
 この方法だと保険でできるそうです。その代わり、とめ具があるため、歯間ブラシやフロスが使いにくくなり、虫歯のリスクが増す。
●方法2
 保険外で今すぐ、本格的な連結作業を行う。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーー質問ーーーーー
質問2−1・方法1の暫定措置の場合、やはり清掃困難・虫歯リスクが生ず   るのでしょうか。
質問2−2・保険外の方が緻密・隙のない連結が可能?
 方法2につき、「保険外の方が時間をかけて丁寧な作業ができるので、緻密・隙間のない連結が出来、虫歯の危険は減る」と担当の先生はおっしゃられています。
 一般に歯に詰め物・かぶせ物をする場合、自由診療の方が緻密・隙間のない充填措置が出来るのでしょうか。
質問2−3・充填の隙間と虫歯の危険の関係
 一般に詰め物・かぶせ物において、充填の隙間はどの程度、大きな虫歯の
危険要因となるのでしょうか。無視できないレベルの大きさなのでしょうか。
 
 
 
  

投稿時間:03/12/23(Tue) 17:32
投稿者名:黒猫
Eメール:qanda@kdent.net
URL :
タイトル:Re^3: 一番奥の抜歯後の1本入れ歯
>  どうもご回答ありがとうございました。この件につき、次の点について
> アドバイスいただけないでしょうか。
> 質問1.一番奥の一本義歯・追加質問
>  あれから、担当の先生と相談したところ、先生からは
>  「7番下左の欠損部分に1本義歯を入れる場合、義歯を安定させるため、下の歯全体に渡る装着具をつくり、7番下右(反対側の一番奥)にとめ具をかけることになる。
>  そのためには、7番下右にとめ具を固定させるための削り・あるいは穴あけが必要になる。」
>  という話を聞きました。やはり、一番奥の一本義歯では歯を安定させるため、削り・穴あけが必要になるのでしょうか。
>  (隣接・再隣接2本にまたがる留め金による固定だとあまりに不安定で誤飲の危険があるそうです。)

お口の中を拝見していない以上、主治医の診断に異論を唱える材料が
ありません。
私の場合でお話すれば、隣接歯とその隣(今回のケースだと6番と5番)に
留め金を付けるような設計も良く行います。ただ、貴殿のケースに
適応か否かはわかりません。

治療方法に関しては納得がいくまで、主治医から説明を受けて下さい。

> 質問2.上側かみ合わせの歯をつなげる方法について
> ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
> ーーー質問の前提事項ーーーーーー
>  上記理由から、先生からは
> 「欠損部分は何も入れず、欠損部分(7番下左)とのかみ合わせの歯(7番左上の歯)を隣の歯(6番左上)と連結し、噛み合わせの歯の落下を防ぐ」 という方法を勧められています。
>  かみ合わせ7番左上、6番左上の歯は最近、かぶせ物をしたため、2年間は上記連結作業を保険ではできないそうです。そこで、次の2つの方法を勧められています。
> ●方法1
>  かみ合わせの歯の落下を防ぐ暫定措置として、上記2つの歯をとめ具で置く。2年間待って、金属を用いた連結作業を行う。
>  この方法だと保険でできるそうです。その代わり、とめ具があるため、歯間ブラシやフロスが使いにくくなり、虫歯のリスクが増す。
> ●方法2
>  保険外で今すぐ、本格的な連結作業を行う。
> ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
> ーーー質問ーーーーー
> 質問2−1・方法1の暫定措置の場合、やはり清掃困難・虫歯リスクが生ず   るのでしょうか。

この方法が、どのような方法であるかがわかりませんので、
なんとも言えません。

> 質問2−2・保険外の方が緻密・隙のない連結が可能?
>  方法2につき、「保険外の方が時間をかけて丁寧な作業ができるので、緻密・隙間のない連結が出来、虫歯の危険は減る」と担当の先生はおっしゃられています。
>  一般に歯に詰め物・かぶせ物をする場合、自由診療の方が緻密・隙間のない充填措置が出来るのでしょうか。

保険外診療で金合金を使う事によって、より隙間の少ないものにはなります。

> 質問2−3・充填の隙間と虫歯の危険の関係
>  一般に詰め物・かぶせ物において、充填の隙間はどの程度、大きな虫歯の
> 危険要因となるのでしょうか。無視できないレベルの大きさなのでしょうか。

ケース・バイ・ケースですので、なんとも言えません。

前のレスでは、一般論を書かせて頂きました。
今回のご質問は、貴殿のケースへのアドバイスを求められているように
感じました。
個々のケースについてのセカンドオピニオンをここで差し上げる事は
不可能です。
お口の中を実際に拝見しない事には、断定的なことは全く言えません。

ご自分のケースについてであれば、主治医から納得がいくまでお聞きになられて、
納得してから治療を受けられて下さい。
いまひとつ納得出来ないと感じられたら、セカンドオピニオンを求め、
主治医以外の歯科医に見てもらうことも方法の一つだと思います。
納得がいく説明をしてくれる歯科医を選ばれた方が良いと思います。

投稿時間:03/12/24(Wed) 06:50
投稿者名:ツトム
Eメール:hattori.takatoshi@lab.ntt.co.jp
URL :
タイトル:Re^4: 一番奥の抜歯後の1本入れ歯
 どうもご回答ありがとうございました。黒猫先生のアドバイスにつき、もう1つアドバイスをお願いしたい事があります。(一般論としてです。)
 黒猫先生のおっしゃられる「5番と6番にとめ具をかける方法」の安定性はどの程度のものでしょうか。実は複数の歯医者さんから話しを聞いたのですが、「一番奥の1本義歯につき、隣接・再隣接歯にとめ具をかける方法
だと不安定で、誤飲の危険がある。」という事なのです。
 私にとっては、5番6番とめ具と言う方法が一番、魅力的なのですが・・。

 



> >  どうもご回答ありがとうございました。この件につき、次の点について
> > アドバイスいただけないでしょうか。
> > 質問1.一番奥の一本義歯・追加質問
> >  あれから、担当の先生と相談したところ、先生からは
> >  「7番下左の欠損部分に1本義歯を入れる場合、義歯を安定させるため、下の歯全体に渡る装着具をつくり、7番下右(反対側の一番奥)にとめ具をかけることになる。
> >  そのためには、7番下右にとめ具を固定させるための削り・あるいは穴あけが必要になる。」
> >  という話を聞きました。やはり、一番奥の一本義歯では歯を安定させるため、削り・穴あけが必要になるのでしょうか。
> >  (隣接・再隣接2本にまたがる留め金による固定だとあまりに不安定で誤飲の危険があるそうです。)
>
> お口の中を拝見していない以上、主治医の診断に異論を唱える材料が
> ありません。
> 私の場合でお話すれば、隣接歯とその隣(今回のケースだと6番と5番)に
> 留め金を付けるような設計も良く行います。ただ、貴殿のケースに
> 適応か否かはわかりません。
>
> 治療方法に関しては納得がいくまで、主治医から説明を受けて下さい。
>
> > 質問2.上側かみ合わせの歯をつなげる方法について
> > ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
> > ーーー質問の前提事項ーーーーーー
> >  上記理由から、先生からは
> > 「欠損部分は何も入れず、欠損部分(7番下左)とのかみ合わせの歯(7番左上の歯)を隣の歯(6番左上)と連結し、噛み合わせの歯の落下を防ぐ」 という方法を勧められています。
> >  かみ合わせ7番左上、6番左上の歯は最近、かぶせ物をしたため、2年間は上記連結作業を保険ではできないそうです。そこで、次の2つの方法を勧められています。
> > ●方法1
> >  かみ合わせの歯の落下を防ぐ暫定措置として、上記2つの歯をとめ具で置く。2年間待って、金属を用いた連結作業を行う。
> >  この方法だと保険でできるそうです。その代わり、とめ具があるため、歯間ブラシやフロスが使いにくくなり、虫歯のリスクが増す。
> > ●方法2
> >  保険外で今すぐ、本格的な連結作業を行う。
> > ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
> > ーーー質問ーーーーー
> > 質問2−1・方法1の暫定措置の場合、やはり清掃困難・虫歯リスクが生ず   るのでしょうか。
>
> この方法が、どのような方法であるかがわかりませんので、
> なんとも言えません。
>
> > 質問2−2・保険外の方が緻密・隙のない連結が可能?
> >  方法2につき、「保険外の方が時間をかけて丁寧な作業ができるので、緻密・隙間のない連結が出来、虫歯の危険は減る」と担当の先生はおっしゃられています。
> >  一般に歯に詰め物・かぶせ物をする場合、自由診療の方が緻密・隙間のない充填措置が出来るのでしょうか。
>
> 保険外診療で金合金を使う事によって、より隙間の少ないものにはなります。
>
> > 質問2−3・充填の隙間と虫歯の危険の関係
> >  一般に詰め物・かぶせ物において、充填の隙間はどの程度、大きな虫歯の
> > 危険要因となるのでしょうか。無視できないレベルの大きさなのでしょうか。
>
> ケース・バイ・ケースですので、なんとも言えません。
>
> 前のレスでは、一般論を書かせて頂きました。
> 今回のご質問は、貴殿のケースへのアドバイスを求められているように
> 感じました。
> 個々のケースについてのセカンドオピニオンをここで差し上げる事は
> 不可能です。
> お口の中を実際に拝見しない事には、断定的なことは全く言えません。
>
> ご自分のケースについてであれば、主治医から納得がいくまでお聞きになられて、
> 納得してから治療を受けられて下さい。
> いまひとつ納得出来ないと感じられたら、セカンドオピニオンを求め、
> 主治医以外の歯科医に見てもらうことも方法の一つだと思います。
> 納得がいく説明をしてくれる歯科医を選ばれた方が良いと思います。

投稿時間:03/12/24(Wed) 08:10
投稿者名:黒猫
Eメール:qanda@kdent.net
URL :
タイトル:Re^5: 一番奥の抜歯後の1本入れ歯
>  どうもご回答ありがとうございました。黒猫先生のアドバイスにつき、もう1つアドバイスをお願いしたい事があります。(一般論としてです。)
>  黒猫先生のおっしゃられる「5番と6番にとめ具をかける方法」の安定性はどの程度のものでしょうか。

反対側の歯にも掛ける場合に比べれば、安定性は落ちます。
どの位落ちるかは、ケースによります。

> 実は複数の歯医者さんから話しを聞いたのですが、「一番奥の1本義歯につき、隣接・再隣接歯にとめ具をかける方法
> だと不安定で、誤飲の危険がある。」という事なのです。

誤飲の可能性はあります。
私も最初のレスで「ある」と書いたはずです。

>  私にとっては、5番6番とめ具と言う方法が一番、魅力的なのですが・・。

まずは歯科医の設計どおりの義歯を入れてみては如何ですか?
その上で、数ヶ月使っても違和感が強すぎて不快感が取れないようなら、
その時点で再び、主治医に相談されては如何でしょうか?

違和感の大きさによって、上の6番7番を連結する方法や、下の5番と
6番に繋げて小さめの7番を入れる方法もあります。
これらは、歯を削る量が大きくなりますが、どのような設計の入れ歯よりも
違和感は少なくなります。

詳しくは、実際に貴殿のお口の中を見る事が出来る歯科医に相談されて下さい。



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